日本で最初の鮭の博物館 イヨボヤ会館

イヨボヤ会館について

 村上とサケのつながりは深く、平安時代の文書である「延喜式」に、この地域で捕れたサケを朝廷へ献上していた記録が残っています。
今から1000年以上も前に、村上の三面川にはサケが遡ってきていたのです。
江戸時代になると、サケは藩の財政を支える貴重な財源となり、「種川の制」(たねかわのせい)という画期的な保護増殖システムが確立されました。
 明治時代になるとサケの人工ふ化増殖を導入し、さらなる資源の保護が進められます。これらの取組みにより、遡上するサケは年々増えていきました。明治17年には、約74万尾の大豊漁を記録しています。このとき、サケ1尾と大根1本が同じ値段であったと伝えられています。
 村上では、正月などの「祝い」の日には、必ずサケ料理が食卓に並びます。サケを「恵みの食材」として、頭から尻尾まで余すことなく料理に使うことから、サケを使った料理法は100種類以上あり、今もなおサケの食文化が継承されています。