日本で最初の鮭の博物館 イヨボヤ会館

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「種川水中生物探検隊」を開催しました!

先日7月24日(土)、種川水中生物探検隊を開催しました!

イベント詳細はコチラ※リンク先が開きます

 

昨年はコロナ禍でイベントを開催せず、一昨年は雨天で中止。

今年探検隊は実に3年振りの開催となりました。

 

講師の先生には、今年も 自然保護協会 自然観察指導員の富樫繁春先生をお迎えし、川での生物採取のやり方や採取した生物の調査方法について非常に詳しくご指導いただきました。

 

県の保護河川に指定されている種川は、普段は何人たりとも川に入ること自体が禁じられている川。

鮭のみならず四季を通して様々な希少生物の生息地として守られています。

このイベントでは県の特別な許可を得て、隊員の皆さんと調査を行いました。

 

当日は朝から暑い日でしたが、熱中症対策で少し時間を短縮しつつ休憩を取りつつ、さらにコロナ対策にも皆さんにご協力いただきながら、なんとか無事に開催を完遂することができました。

 

ではでは、イベントの模様を写真を追ってご紹介します!

 

朝、開校式の様子。

新型コロナウイルス感染症対策のため、参加者の皆さんには手指の消毒・マスクの着用の確認・検温を経て開催がスタートしました。

 

 

土手を越えて三面川分流の種川まで移動。徒歩1~2分の距離です。

 

 

到着すると、まずは富樫先生から「種川とはどのような川なのか」「川に入って生物採取するやり方」など具体的なレクチャーいただきました。

 

 

いよいよみんなで川の中へ。

 

 

網とバケツを手に生物を探す参加者の皆様。いっぱい採取できたかな?

 

 

川から上がった後は、休憩を挟んでから生物の調査を開始。

図鑑を使って各自採取した生物の種類と採取数を調べました。

今年も 魚やエビ、カニ、水生昆虫 など、様々な種類の生き物か採取できたようです。

その中にはスナヤツメ(新潟県準絶滅危惧) トミヨ(新潟県絶滅危惧Ⅰ類) などの希少種も。

 

スナヤツメ

 

先生の詳しい解説に、小学生の皆さんのみならず一緒に参加された保護者の皆さんも熱心に聞き入っていらっしゃいました。

 

 

最後はしっかり元いた場所へと生き物たちをリリースしました。

 

 

閉校式で先生も述べられていましたが、参加された皆さん全員が採取から調査まで非常に熱心に取り組まれていたのが印象的でした。

今回のイベントが皆さんの中で、種川の環境と生態系に興味を持つ一つのキッカケになったならとても嬉しいと思います。

 

また、これも先生が仰っていたことなのですが、先述で確認されたトミヨが現在生息している県内河川は、もはや市内の荒川と三面川のみなのだそうです。

そんな中ここ数年種川に生息する個体数に増加が見られるとのことで、今回の調査でもトミヨが何匹も確認できて大変喜ばしいとのこと。

普段館内の観察窓から種川水中を覗いている我々スタッフも、最近になってトミヨを見かけることが飛躍的に多くなり、気にかけていたことだったので、とっても嬉しい調査結果でした。

 

 

全体として、隊員の皆さんにとても熱心に取り組んでいただけたお陰でとても素晴らしいイベントになったと思います!

隊員の皆様、あらためてご参加ありがとうございました。

また来年の探検隊まで、お楽しみに~!