日本で最初の鮭の博物館 イヨボヤ会館

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山北地域 大川のコド漁

先日18日深夜に発生した山形県鶴岡市沖を震源とする地震で、市内の最北端山北地域が最大震度6強を観測しました。

鶴岡市・山北の被災された方に職員一同心よりお見舞いを申し上げます。

またこの件に関しまして、沢山の皆様から施設や職員・飼育している生き物たちへの心配のお声をいただき、本当にありがたい思いでいっぱいです。

合併前の旧村上市としてくくられるイヨボヤ会館近隣の旧城下町地域・瀬波温泉のある瀬波地域・岩船漁港のある岩船地域は特に被災もなく、通常通りの営みを続けております。

気象庁の発表によれば「本震後1週間程度は同程度の大きさの余震が来る可能性があり」とのことでまだしばらくは気が抜けませんが、その心配がなくなった折には、また是非村上へ沢山の方が観光に来て下されば嬉しいです!

 

 

 

今日は市内でも被害があった山北地域の魅力を皆様に知っていただきたいなと思いまして、山北地域で鮭の遡る川「大川」で伝統的に行われている鮭漁「コド漁」についてご紹介することにしました!

 

まず大川の位置はこんな感じ。

イヨボヤ会館のある三面川はこの地図の延長線上、海岸線を40km弱南下した先にところにあります。

 

三面川と同じく、大川も古くから鮭ののぼる川。

大川沿いに住む人々は、「コド漁」と呼ばれる非常に独特な漁法で伝統的に鮭を獲ります。

 

以下、館内の展示より抜粋で「コド漁」についての説明です。↓↓↓

 

サケは海から河口に入り川を遡上し始めると、いったん物陰などで休む習性があります。この習性を利用した漁が「コド漁」です。

河口近くの川岸に、杭・竹・そだ(雑木の枝)を使って、幅1.3m、奥行き1.6mの囲い(コド)を作り、ふたをして中を暗くします。さらに「コド」の下流に葉のついた竹を数本束ねて流しておき、サケが「コド」の中に入り休んでいるところを鉤で引っかけて獲ります。

 

「コド」の写真(館内で展示中のパネルから)

 

このように鮭の習性を上手く利用した全国に類を見ない漁法は、今でも毎年10月1日~1月にかけて、大川で大切に行われています。

時期になるとイヨボヤ会館の窓口でも、「三面川のサケ漁に加えて大川のコド漁も是非見に行ってみたい」という方々からご質問を毎年必ずと言っていいほど受けます。

今年の秋にも鮭は変わらず遡ってくることと思いますので、地元の方たちはまた熟練の技で鮭を釣り上げることでしょう。

その頃にはきっと平穏を取り戻している山北から、コド漁の見学に訪れようとする方たちの足が遠のかなければいいなあと思います。

 

 

 

ちなみに、今回使わせていただいた地図はこちらになります。

地図の他にも特産品や観光スポットなどが山北地域の魅力が丸ごと紹介されています。

村上市観光協会さんのWebサイトからPDFデータでダウンロードできますので、山北地域に興味を持って下さった方はこちらも観ていただければと思います(^^)

 

パンフレットページ(村上市観光協会) ※リンク先が開きます